早稲田大学 知覚情報システム・メディアインテリジェンス研究室
ROBISUKE(ロビスケ)は、人と自然な会話が出来るロボットを目指して開発されています。 人にとって自然な対話とは何でしょうか。従来の研究では主に「発話の内容」の自然性に着目していました。これに対し、ROBISUKEでは「リズム感」に着目しました。人同士で会話をしているときにはなかなか気がつきにくい事ですが、不適切なタイミングで話し始めたり、人が喋っている間に微動だにせず黙って聞いているようなシステムでは、発話の内容が自然か不自然かという問題以前に、人とまともなコミュニケーションを取る事ができません。
人同士の対話では無意識のうちに自然に行われるターンテイキングや微妙なニュアンスの理解を実現するために、以下の研究を行いました。
・韻律情報による発話態度認識
・相槌・聞き返しの認識/生成
・視線方向認識
・頭部ジェスチャ認識
・顔表情認識
これらの技術をROBISUKE上に統合することにより、従来にないリズム感のある対話を実現しました。
ROBISUKEは日韓交流祭(2003年)、ROBODEX2003、Lille2004などを始めとした国内外の多くの展示会で紹介されました。
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