早稲田大学 知覚情報システム・メディアインテリジェンス研究室
ソーシャル・ネットワークサービス(SNS)が実現する写真やビデオレターのやりとりは高齢者と家族とを結ぶ有用なサービスであるものの、SNSを利用している高齢者は多くはありません。高齢者の SNS 利用を妨げる要因としては,「機器の操作が難しい」といった操作性の問題と、「操作によって何が起こるか分からない」といった不安感の問題とがあります。本研究ではチャンネル指向インタフェースを用いたSNS利用の環境を提供することで、これらの問題の解決を図っています。
チャンネル指向インタフェースは、高齢者でも容易にインターネットサービスの利用を可能にすることを目的として我々が提案している、ウェブ利用のためのインタフェースです。本研究では、インタフェースを可能な限り単純化することで高齢者によるウェブの利用を可能にします。インタフェースの単純化を実現するために家族等の支援者を前提とし、そのための枠組みを備えていることを特徴としています。この仕組により、図1に示すような情報バリアフリー環境の実現を目指します。
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