早稲田大学 知覚情報システム・メディアインテリジェンス研究室
チャンネル指向インタフェースは、高齢者でも容易にインターネットサービスの利用を可能にすることを目的として我々が提案している、ウェブ利用のためのインタフェースです。本研究では、インタフェースを可能な限り単純化することで高齢者によるウェブの利用を可能にします。インタフェースの単純化を実現するために家族等の支援者を前提とし、そのための枠組みを備えていることを特徴としています。この仕組により、図1に示すような情報バリアフリー環境の実現を目指します。
チャンネル指向インタフェースでは、テレビのチャンネルボタンを押すだけでその番組が見られるというアナロジーをインタフェース設計に採用しています。また、選択されたチャンネルの種類によらず、一貫した共通の操作方法を提供しています。これらの仕組みにより操作方法を単純化し、「一度な操作方法を覚えればどのようなコンテンツでも利用することが可能」という世界を実現しています。
図1:情報バリアフリー環境実現のアプローチ。利用者は支援者によって予め用意された「チャンネル」を選択するだけでインターネットコンテンツを利用することが出来ます。
図2:このインタフェースは、コンテンツを選択する状態(左側)と,コンテンツを利用する状態(右側)から構成されます。ウェブコンテンツそのものと、その利用や表示に必要なパラメータを全て保持したものを「チャンネル」と呼びます。コンテンツの選択は、線型に並ぶチャンネルボタンを選択するだけで完了します。コンテンツの操作は、チャンネル毎に容易された操作ボタンを押下するだけです。用意される操作ボタンはチャンネルの種類ごとに異なりますが、その操作方法一貫しています。
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